2014年01月29日

Freedom is just another word for 一無所有

今月の31日が旧暦の正月なんですが。ちょっと前の朝のNHKのニュースを見ていて驚いた。驚きすぎて思わず一人で叫んでしまった。中国の偉大なロックシンガー崔健が春節晩会(中国版紅白)への出場を辞退したというのだ。


崔健といえば、中国でロックが「精神汚染音楽」と呼ばれ公の場で演奏することが禁止されていた80年代からロックを歌っていたシンガーで、共産主義支配の終焉を仄めかす彼の代表曲「一無所有」(俺には何もない)は天安門事件の時に天安門広場を埋め尽くした若者たちがこぞって歌っていた曲。

歌詞に暗に体制批判を含ませる彼の曲が人気を博すのを恐れた中国政府は、天安門事件以降10年以上にわたって彼が大規模なソロコンサートを開催することを禁止した。その後、徐々に彼は政治色を薄めていき、それに伴い音楽活動の自由は回復されてきた。今度の彼の春節晩会への出演が発表されると、「彼も体制に迎合したのか」とか「ついに彼が春節晩会に出る時代が来たのか」といった様々な声が聞こえたが、CCTVに求められた歌詞の変更を拒み、「一無所有」以外の曲を歌うことを拒否して、春節晩会への出演を辞退した彼の決断には大いにエールを送りたい。彼こそ真のロックスターであると私は思っている。そう、かつてJanis Joplinも歌っていた。 “freedom is just another word for 一無所有 (nothing left to lose)."だと・・・。

posted by SB at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

ドルポの画家テンジン・ヌルブ

 仕事帰り地下の従業員用通路を歩いていたら、本館の納品業者用の搬入口に黒塗りの高級車が2台停まっていて、その近くにガードマンが数人立っていた。地上に出ると多数のテレビ中継車。一体何があったのかと思って帰って調べてみたら海老蔵が記者会見してたのか。全く興味がない私にはふ〜んって感じです。みんなヒマですね。

 閑話休題。昨日は神田で開催されているテンジン・ヌルブというチベット人画家の個展に行ってきました。ネットで探してもあまり画像が出てきませんが、こんな絵を描く人です。

yaeyoyyoyiyeyo.jpg

TenzinNorbu_Caravan.jpg

 新聞で個展を紹介する記事を見たのがきっかけなのですが、そこに彼はネパールの秘境ドルポ地方出身と書かれていたので行ってみました。ドルポといえば、かの河口慧海が100年以上前に鎖国状態だったチベットに潜入する時に通ったエリア。そのドルポの風景を描いている画家と言われたら行かないわけにはいきません。会場には峠を越えてチベットに入る河口慧海を描いた作品もありました。

 彼の絵柄を簡単に説明すると、基本はチベットの寺院を彩る壁画のような感じの絵なのですが、どぎつい原色系の壁画とは違って色彩が淡くて、もっと柔らかな暖かみのあるタッチで描かれています。下処理をした布に水彩で描いているそうですが、タンカの絵柄とも違うんですよね。素朴だけど暖かみのある絵です。チベット仏教の伝道者ミラレパの絵など仏教をテーマにした絵もありますが、その大半がドルポの風景や馬やヤクや人々を描いたものです。

 元々はドルポにある寺院の僧だったという彼の絵の印象的な点は描かれている人物がみな微笑んでいること。彼は英語を話せるので会場で彼と少し話をしたのですが、なかなかの好人物でした。自分の絵を見ることによって人々の心に安らぎを与えられると嬉しいと言っていたのが印象的でしたね。「僧でもある貴方は絵を描くことによって仏教の教えを実践しているんですね」と私が言ったら彼は笑顔で頷いてくれました。

 ちなみに、河口慧海の「チベット旅行記」にはドルポ地方の僧たちの堕落ぶりが詳細に書かれているのですが、もちろんそんな話は彼にはできませんでした。彼の家は5代続けて村の寺院の住職を務めているらしいので、下手すると河口慧海が生臭坊主と呼んだ坊主かもしれませんから(笑

IMGP0172.jpg
 会場で買った画集にサインして下さいと頼んだら、マジックでスラスラと馬の絵を書いてサインをしてくれました。感激です。つか、デジカメを持っていたなら彼と写真を撮ってもらうべきでしたよね。めっちゃ後悔しています。

posted by SB at 22:04| Comment(18) | TrackBack(0) | 日常編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月12日

UTN1

 数日前に会社で新聞を読んでいたら国際面でイラクの記事があり、その中でUTN1というイラクのバンドのことが取り上げられていた。気になったので家に帰って早速YouTubeで検索してみたら簡単に見つかった。YouTubeってホントに素晴らしい。



 私が新聞で読んだ記事はネットでは読めないみたいなのでうろ覚えで書くが、このUTN1はイラク出身のバンドで、欧米の音楽に憧れフセイン時代から英語で歌っていたらしい。フセイン政権の崩壊後、当時鳴かず飛ばずだった彼らの音源を行きつけのレコード店の店主がイギリスのレコード会社に送ってみたところオファーがあり、彼らはイギリスに渡った。しかし、その後イギリスでの活動は行き詰まったようで、レバノンに活動の拠点を移しそこで出した初のアラビア語の曲がこの"Jamila"である。というような内容だったと思う。

 この曲はアラブ世界で大ヒット赤丸急上昇中らしいが、個人的にはいかにもアラビアンポップスな曲でそこまで惹かれない。が、英語で歌っているこの"While We Can"という曲はかなり気に入った。


 彼らはマイケル・ジャクソンが好きらしいが、確かにピアノの使い方やリズム、コーラスワークなんかにマイケルっぽさがある気がする。でも、適度なアラブっぽさを入れつつも、ロックの王道バラード風に仕上がっていて、個人的にはこういう曲は好き。イラク出身だからこそ重みを持つ歌詞も良い。

 ちなみに、このバンドをイラク初のロックバンドと紹介している記事もあるけどイラクに他のロックバンドはいないのかな?。私がシリアのバスで出会った青年はマリリン・マンソンとMetallicaが好きだと語っていたので、あの辺にも一部のコアなマニアはいると思うんだが。そーいえば、昔BURRN!の輸入盤レビューで「イラン初のメタルバンド」というのが取り上げられていた気がする。どんなバンドなんだろうなぁ。
posted by SB at 01:11| Comment(26) | TrackBack(2) | 今日のYouTube | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月05日

SAICO at 下北沢MOSAIC, 2008.03.29

 鈴木彩子。ビーイング系に代表されるさわやかで当たり障りのない音楽が全盛だった90年代前半から中盤にかけてメッセージ性の強い歌詞を激しく叫ぶように歌っていたシンガー。ドラマの主題歌やCMに彼女の曲が使われたこともあるのでご存じの方もいるかもしれない。精神的にあっちの世界に行ってしまった90年代後半は痛々しい曲が増えたし、再起不能とまで言われた交通事故を起こしたりと色々とあって、21世紀に入ってからは音楽界から身をひいていたのだが、数年前からインディで活動を再開している。ちなみに、何度かの改名を経て現在はSAICOと名乗っている。

 実は私は鈴木彩子時代も含めて彼女のライブは初体験。初めて生で見るSAICOはやっぱり美人だし格好いい。昔と変わらぬ力強くも優しいハスキーな歌声も最高だった。今回は前半はアコギのみのアコースティックセットで後半はバンド入りという内容。セットリストはこんな感じだったと思うが自信はない。

〜アコースティック〜
1.Color
2.Melody
3.夜
4.アイスクリームマン
5.やわらかに ゆるやかに
6.ループ
7.VOICE〜明日への滑走路〜

〜バンド登場〜
8.世界は静かでこんなに静かで
9.有罪
10.あと少し(新曲?)
11.新曲(?)
12.Cereal

〜アンコール1〜
13.この道の上

〜アンコール2〜
14.あの素晴らしい愛をもう一度

 一見してわかるのは新作「Numb」からの曲が「夜」と「世界は静かでこんなに静かで」のたった2曲だけということ。これは正直ちょっと期待はずれだった。せっかくいい曲があるんだからもっとやって欲しかった。

 しかも、他の曲も事前のリクエストで選ばれた「VOICE」とアンコールのおまけ的な「あの素晴らしい愛をもう一度」を除けば全てサイコに改名後の曲。中期のメッセージ性とポップな音楽性を兼ね備えた頃の曲が好きな私としては非常に残念だが、まぁ最近のライブはいつもこんな感じのセットリストみたいなので仕方ないかな。

 前半のハイライトは「アイスクリームマン」〜「やわらかに ゆるやかに」と「VOICE」。「アイスクリームマン」と「やわらかに ゆるやかに」は生で聴くとアルバムの何倍も良い。「9-nine-」と「サイコ」の激動期(?)のアルバムにも良い曲があったんだと再認識した。「ループ」で「ララララ〜」ってメロディを観客が合唱したとこも良かった。

 そして、「VOICE」。もう言うことなし。髪を振り乱して心の底から声を振り絞るように歌うSAICOの姿は神々しくてただ聞き惚れた。

 バンドが登場しての後半は選曲がちょっと微妙。「世界は静かでこんなに静かで」は結構好きだけど、それ以外の曲は・・・。う〜ん、悪くはないんだけど曲のスタイルがねぇ・・・。

 アンコールではステージにケーキが運ばれてきた。この日のライブは「BIRTHDAY CHANNEL」と銘打たれており、みんなでハッピーバースデーを合唱。そして、「この道の上」。こーいう曲が今のSAICOに合ってるんだろうな。

 どうやら予定ではこの曲で終わりだったみたいだが、まだ始まって1時間半も経ってない。はっきり言って物足りない。他の観客も同様だったみたいで客電が着いてもほとんど誰も帰らずアンコールを求める拍手が鳴り続けた。5分以上経って再びSAICOが登場。すでに機材を片付けた後だったので生ギターと生歌で「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌って和やかな雰囲気でライブ終了。

 ちなみに、恐らく私が最年少だったんじゃないかと思えるくらい観客の年齢層は高めで圧倒的に男が多かった。90年代初頭に10代後半だった人が多いのかな。
posted by SB at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブ観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月25日

聴いてみたい

◇主婦版デトロイト・メタル・シティ、田尾夫人がメタルデビュー
 ジェットフィンガー横関敦!懐かしいなぁ。
posted by SB at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

Nitty Gritty Dirt Band

今日のYouTube:Nitty Gritty Dirt Band

 「Nitty Gritty Dirt Bandが好きだ〜!」と声を大にして言いたい。でも、残念ながら今までの27年の人生でNitty Gritty Dirt Bandが好きという人に出会ったことがない。どう考えても日本では受けそうにない音楽性なので仕方がないかもしれないが、かつて来日したこともあるらしいから、当時は日本でも人気があったのだろう。

 全米No.1になったこともあるくらいの人気バンドだったのだが、リアルタイムで知らない私にはどうしてもダサく思えてしまう。でも、そのダサさがいいのだ。カントリーオヤジたちが何とか若い女の子に受けようとしてポップな曲を演っている。その必死さが何ともほほえましい。もちろんこれは私の勝手な解釈だけど、私にとってNGDBとはそういうバンドなのだ。

 
 とりあえず、この"House At Pooh Corner"は外せないでしょう。ケニー・ロギンスのペンによる名曲です。


 この"Buy For Me The Rain"も好きな曲。


 "Long Hard Road"。全米No.1ヒット曲だが、実は私は80年代の曲は露骨にポップすぎてあまり好きじゃなかったりする。


 "Working Man"。これも80年代の曲。何故かYouTubeには70年代の曲がほとんどない。私は随所に泥臭さが滲み出している70年代の素朴な曲の方が好きなんだけどなぁ。
posted by SB at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のYouTube | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

今日のブート:Journey - Arnel Pineda First Show

journey.jpg
Journey - 2008.02.21 DVD NTSC //Arnel Pineda First Show!!!//
(要EzTorrentアカウント)

 YouTubeで発掘された新ボーカリストArnel Pinedaが加入したJOURNEYが初めて行ったライブ。チリのテレビ向けのライブなんだけど、ミックスが悪くて序盤は音のバランスがイマイチ。

 んで、肝心のArnel Pinedaのパフォーマンスだが、確かに声質はスティーヴ・ペリーに似ているけど高音になるとやはり声が細くなる。メロディも時々おぼつかなくなるところがあるし、YouTubeにアップされていた彼のバンドZOOの動画に比べると少し物足りない気がする。歌い回しも意図的にスティーヴ・ペリーを完コピしているし、良くも悪くも彼自身の個性は出ていない。

 代表曲を網羅したセットリストには満足。ハイライトはやっぱり"Faithfully"。多少不満のあるArnel Pinedaのボーカルだけど、この曲でのパフォーマンスは及第点。やっぱいい曲だねぇ。

[ 関連エントリ ]
◇JOURNEYの新しいボーカル
posted by SB at 11:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日のブート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

AC/DCの和製トリビュート

民生ら14組が広める!AC/DCトリビュート・アルバム完成

 収録曲と参加バンドは以下の通り
@THUNDER STRUCK/BEAT CRUSADERS(ビート・クルセイダース)
ASHOOT TO THRILL/キャプテンストライダム
BBACK IN BLACK/ELECTRIC EEL SHOCK
CWHO MADE WHO/少年ナイフ
DHEATSEEKER/SCOOBIE DO
ETHE JACK/10-FEET
FMONEYTALKS/FedMUSIC
GHELLS BELLS/斉藤和義
HDIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP/SENSHO1500
IWHOLE LOTTA ROSIE/奥田民生
JYOU SHOOK ME ALL NIGHT LONG/TUCKER
KHIGHWAY TO HELL/RAZORS EDGE
LT.N.T./BLEACH
MFOR THOSE ABOUT TO ROCK (We Salute You)/FACT

 ライブ盤をコピーするってのは面白いアイディアだと思う。私が今まで観た中で一番"楽しかったライブ"は間違いなくAC/DCだから。

 民生の"Whole Lotta Rosie"は興味あるなぁ。少年ナイフとBLEACHも気になる。後はよく知らないのでどーでもいいけど。ところで、もちろん"For Those About To Rock"の大砲も再現されるんでしょうね?
posted by SB at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

「NUMB」 / SAICO

B000PDZMMSNUMB
SAICO
3d system(DDD)(M) 2007-06-06

by G-Tools


 鈴木彩子改めSAICOの新譜。復活第一弾の「CEREAL」はダークな曲調の曲につぶやくようなボーカルが乗るというスタイルで、かつての面影はどこにもなく正直かなり困った。しかし、今作では往年のシャウトとまではいかないけど、ちゃんと歌っているのがうれしい。

 昔のように歌詞世界に共感することはないし(「flower」の詞は結構好きだが)、かつてのハードポップ路線とは全然違う音だけど、この人のちょっとハスキーな歌声が聞けるというだけで十分満足。プライベートで色々とあって心身ともにボロボロになって音楽業界から半ば身をひいていた彼女だが、本人がネットで書いている日記を見ても、こうしてまた大好きな音楽をやれることが幸せだというのが伝わってくるし。

 なんてことを考えながらYouTubeで昔の動画を漁っていたら、このアルバムに入っている「世界が静かで こんなに静かで」のPVがアップされていた。う〜ん、相変わらず美人だ。




 ちなみに、「鈴木彩子」時代で私が一番好きなのはこの曲。


[ 関連エントリ ]
◇「CEREAL」 / SAICO
◇「BORO BORO」 / 鈴木彩子
posted by SB at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月06日

「放心走ロ巴」 / K豹

 今日も中国ネタで。中国ロック界のパイオニアに黒豹というバンドがいる。中国でロックが「精神汚染音楽」とされていた時代から地道に活動してきて、その後台湾や香港を含む中華圏で大ブレイクし、今や押しも押されぬ中国ロック界の大御所となった。現在ではミュージシャンとしてよりもビジネスマンとしてその手腕を発揮しているという、色んな意味で中国を象徴するバンドである。

 そんな彼らの曲の中で私が一番好きなのが、96年リリースの3rdアルバム『無是無非』に入っている「放心走ロ巴」という曲。ここここでPVが見れる。この曲は交通事故死した彼らの友人で唐朝というバンドのベーシストだった人物に捧げられた曲で、タイトルの「放心走ロ巴」とは「安心して逝ってくれ」という意味。タイトルの通り若くして逝ってしまった友に語りかける曲。私の中国語力では歌詞の意味は半分ぐらいしか分からないけど、荒削りながらもひたむきに音楽と向き合ってきた彼らの情熱が伝わってくる曲。私の大好きな曲の一つ。
posted by SB at 11:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。