復活第二弾もライブレポ。それも2ヶ月以上前のライブだけど、これだけは書かずにはいられないのでご容赦を。
8月24日に京都のRAGであった元VOW WOWにして現高校教師の人見元基のGENKI SESSION。今回のメンツは大谷レイブンとロジャー高橋、ムーチョ水野、難波弘之。
開演時間になると人見元基と難波弘之、ムーチョ水野の三人が出てきて前座の「ジャジーな夜」(笑)がスタート。難波氏のピアノをバックに人見元基がジャズのスタンダードを歌うという趣向。3曲か4曲歌ったと思うが、その中でも"Fly Me To The Moon"は鳥肌ものだった。間違いなくこの日のハイライトはこの曲。シャウト全開のハードな曲よりもこういうしっとりとした曲の方がこの人には合っている気がする。まぁどんな曲でも結局最後はシャウトするわけだが。
和やかなムードで第一部が終了。一度3人が引っ込んだ後、改めてロジャーとレイブンを含めた全員で登場。いきなりMONTROSEの"I Got The Fire"をぶちかまし、その後は"Move Over"、"Cry Me A River"、"Sweet Sweet Surrender"、"30 Days In The Hole"といったお馴染みの曲が続くが、今回は珍しくZEPナンバーがなかった。何故?
中盤の「日本語の歌コーナー」ではNOIZの「いつものように」を歌ったのだが、そこでNOIZのレコードを作った時にポリドールと印税契約を結んでいなかったので、CD化されたNOIZのアルバムがいくら売れても印税が入ってこないという事実が明かされた。ちなみに、VOW WOWの作品はちゃんと印税が入ってくるそうです。
これも毎度のことだけどこのGENKI SESSIONはバンドの演奏も素晴らしい。各人のソロタイムが挿入された"Gimme Some Lovin'"なんかはもうめっちゃカッコイイ。超ベテランの熟練の技を十分に堪能できて、これに人見元基の歌が乗るわけだからなんと贅沢なライブなんだろうか。
本編のラストに"All Or Nothing"で、アンコールのラストはいつも通りアッコちゃん。「スキ!スキ!スキ!スキ〜!」と絶叫する人見元基は本当に楽しそう。前に雑誌か何かのインタビューでも言っていたけど、今はこうして年に1,2回気心の知れた仲間と集まって自分の好きな曲を歌うのが楽しいんだろうな。VOW WOWファンというよりも音楽ファンとしてはこれだけの才能を野に埋もれさせておくのは重大な損失だと思うけどねぇ・・・。せめて音源だけでも残してくれないかなぁ・・・。
ということで、いつも通り楽しいライブだったけど、会場のRAGにはいつも不満がある。チケット代とは別にドリンク代+フード代として1400円も取られる。フードの代わりにドリンクを2杯という注文も可能だが、ビールは何と350mlの缶ビール。700円も取って缶ビールはないだろう。せめて生ビールを出せと思う。はっきり言ってボッタクリ。長年京都で人見元基のライブをやってくれていることには感謝しているけどこれだけは納得がいかない。
[ 関連エントリ ]
人見元基 at 京都RAG
昨日のライブの感想など
2007年11月09日
2007年11月04日
Here I Go Again
またぼちぼちやる気が出てきたので活動再開。管理者が完全放置を決めこんだNews-Handlerにはさすがに愛想が尽きたので、移転してこっちで始めることに。ブログのタイトルはもちろんジョセフ・コンラッドの小説から。そんなわけで、いつまで続くか分からないけどとりあえず頑張ってみます。
同じくSeesaaでやっている別ブログもよろしく。
Headed For Nowhere
同じくSeesaaでやっている別ブログもよろしく。
Headed For Nowhere
LOUD PARK '07 DAY1
復帰第一弾としてLOUD PARKの参戦記などでも。ただ、2週間前のことなのであまり覚えてないのでかなり内容はテキトー。しかも、金がなくて通し券は買えなかったので1日目のみの参戦。飲食物持ち込み禁止とか、ボッタクリ価格のドリンクバーとか、荷物預かりに500円も取られたこととか運営面への不満は多々あったけど、とりあえず今回はそれは置いておくことにします。
CELLADOR
客の入りもまだ少なめな11時に登場。高速メロスピ。めっちゃ速い。でも、上手いのは分かるけど朝の11時から聴く音楽じゃない。疲れた。
OUTRAGE
客もだいぶ増えてステージ前のブロックは満員。いきなり"My Final Day"でスタート。前回観た時は3人編成だったのだが、私が旅に出ている間に橋本が復帰していた。やっぱカッコイイ。CELLADORとは音のキレが違う。観客も大いに盛り上がっていた。ただ、橋本のMCの「みんな愛してるよ〜」とか「アイ・ラブ・ユ〜」はキモかった。あんなに寒いMCは初めて聞いた。個人的には"The Day Of Rage"が一番カッコ良かったかな。他には"You Suck"や"Megalomania"といった代表曲をやってた。ちなみに、ギターの安部は阪神の下柳みたいな顔になっていた。
THERION
いやぁまさかTHERIONが日本で見られるとはねぇ。時代も変わったもんだ。ステージでは男女2人ずつのシンガーがドラムセットの左右に並ぶという珍しい光景。女性シンガーは美人じゃないが歌は上手い。ヨーロッパでは大人気らしいけど、日本での人気はイマイチっぽいので少し心配だったが、それは杞憂だった。数多くのツアーをこなしているベテランバンドだけあって貫禄のステージング。前半は様子見だった観客もメタリックな曲が続いた後半はかなり盛り上がっていた。ラストの"Mega Therion"は鳥肌もの。
Still REMAINS
初めて聴くバンド。キーボードのキラキラのイントロで始まったときは驚いたが、始まってみると何てことはない典型的メタルコア。出身地は聞くまでもなくアメリカだろう。オリジナリティという点は乏しいが、曲によってはパワメタ風だったりパーティロック風だったりと曲調が多彩。ラストの曲はそこそこカッコ良かった。演奏レベルは並かな。ギターソロにもたいして心惹かれず。
FASTWAY
ごく普通のブリティッシュ・ハードロック。カッコ良いし私は好きだけど、明らかにこのラインナップの中では浮いている。CELLADORの時から前の方で頑張っていたけど、この辺で力尽きて後ろに座ってウトウトしてた。
NILE
ヤバイ。完璧なアンサンブルから紡ぎ出されるゴリゴリの重低音が心地良すぎ。極悪ヴォイスのボーカルもカッコイイ。7年前に働いていたレコード店でゴア・グラインド好きの同僚から1stを聴かされた時は何じゃこりゃと思ったが、こんなにカッコイイバンドになっていたのね。家でくつろいでいる時に聴きたいとは思わないけど、ライブはまた観たい。
AS I LAY DYING
すみません、ナメてました。単なるメタルコアバンドかと思っていたら、こんなにカッコイイメタルバンドだったとは。これぞメタルって感じのライブだった。演奏力やステージングも文句なし。同系統のSTILL REMAINSやTRIVIUMなんかより遙かに上。個人的にはこの日のMVP。
NOCTURNAL LIGHTS
AS I LAY DYINGが時間オーバーしたのですぐに開始。ストレートな北欧メタルで悪くはないんだけど、AS I LAY DYINGの後では軽く聞こえる。特にギターの音が細い。休憩タイム。
MACHINE HEAD
ライブを観たのは初めてだけど、めちゃカッコよかった。この日一番の盛り上がり。音がバカでかくて個々の楽器の音の判別が難しかったけど、とにかく音圧で押しまくる。特にパワー全開のドラム凄かった。PANTERAのダイムバッグ・ダレルのことを歌った"Aesthetics Of Hate"を演奏し終わった時に天を指さし拳で胸を叩いていたロバード・フリンの姿は神々しかった。メンバーもオーディエンスの反応にかなり満足していた模様。
TRIVIUM
2年前にARCH ENEMYの前座で観たときよりも遙かにステージングがこなれているし、演奏も上手くなっていた。ただ、このバンドは何度観ても熱くなれない。何故だろう?サークルピットを作って暴れる若者たちはかなり盛り上がっていたけど。
BLIND GUARDIAN
さすが超ベテランだけあって、若手のパワーメタルバンドよりも安定したパフォーマンスだった。でも、AS I LAY DYINGやMACHINE HEADを観た後だと、どうしてもダサく感じてしまう。ステージ前の観客も減っていた。
HEAVEN AND HELL
大トリ。"E5150"から"The Mob Rules"、"Children Of The Sea"という順番でスタート。その後、「THE MOB RULES」と「DEHUMANIZER」からの曲が続いたがどうもイマイチ。「THE MOB RULES」はたいしたアルバムじゃないし、「DEHUMANIZER」は駄作ということを再確認。衰え知らずだったディオの声もさすがに昔ほどの声量や艶がない。バックの音に埋もれてしまって、昔のように音の壁を突き抜けることができない。悲しい。
ただ、初めて生で聴くギザー・バトラーのベースのヘヴィさには全身が痺れた。サバスをサバスたらしめていたのは彼のベースであることがよく分かった。中盤は少し盛り下がっていたが、ラストの「HEAVEN AND HELL」からの3連発で大爆発。"Die Young"で軽く火を付けてから、
満を持して"Heaven And Hell"が炸裂。やっぱ名曲だわ。カッコイイ。DIOがやっているのを観たことはあるけど、トニー・アイオミとギザー・バトラーがいるのといないのでは全然違う。中間の間奏パートが長すぎてダレたのが玉にキズだったけど、総合的には大満足。アンコールは"Neon Knights"で大歓声のうちに終了。
去年行けなかった私は今年が初参戦だったけど、ハイレベルなバンドが揃っていて最近のバンドは全然知らない私でも楽しめた。客の入りもそこそこだったので、このままなら来年の開催も期待できるでしょう。後は運営面の改善を期待して終わりの言葉に代えさせていただきます。
CELLADOR
客の入りもまだ少なめな11時に登場。高速メロスピ。めっちゃ速い。でも、上手いのは分かるけど朝の11時から聴く音楽じゃない。疲れた。
OUTRAGE
客もだいぶ増えてステージ前のブロックは満員。いきなり"My Final Day"でスタート。前回観た時は3人編成だったのだが、私が旅に出ている間に橋本が復帰していた。やっぱカッコイイ。CELLADORとは音のキレが違う。観客も大いに盛り上がっていた。ただ、橋本のMCの「みんな愛してるよ〜」とか「アイ・ラブ・ユ〜」はキモかった。あんなに寒いMCは初めて聞いた。個人的には"The Day Of Rage"が一番カッコ良かったかな。他には"You Suck"や"Megalomania"といった代表曲をやってた。ちなみに、ギターの安部は阪神の下柳みたいな顔になっていた。
THERION
いやぁまさかTHERIONが日本で見られるとはねぇ。時代も変わったもんだ。ステージでは男女2人ずつのシンガーがドラムセットの左右に並ぶという珍しい光景。女性シンガーは美人じゃないが歌は上手い。ヨーロッパでは大人気らしいけど、日本での人気はイマイチっぽいので少し心配だったが、それは杞憂だった。数多くのツアーをこなしているベテランバンドだけあって貫禄のステージング。前半は様子見だった観客もメタリックな曲が続いた後半はかなり盛り上がっていた。ラストの"Mega Therion"は鳥肌もの。
Still REMAINS
初めて聴くバンド。キーボードのキラキラのイントロで始まったときは驚いたが、始まってみると何てことはない典型的メタルコア。出身地は聞くまでもなくアメリカだろう。オリジナリティという点は乏しいが、曲によってはパワメタ風だったりパーティロック風だったりと曲調が多彩。ラストの曲はそこそこカッコ良かった。演奏レベルは並かな。ギターソロにもたいして心惹かれず。
FASTWAY
ごく普通のブリティッシュ・ハードロック。カッコ良いし私は好きだけど、明らかにこのラインナップの中では浮いている。CELLADORの時から前の方で頑張っていたけど、この辺で力尽きて後ろに座ってウトウトしてた。
NILE
ヤバイ。完璧なアンサンブルから紡ぎ出されるゴリゴリの重低音が心地良すぎ。極悪ヴォイスのボーカルもカッコイイ。7年前に働いていたレコード店でゴア・グラインド好きの同僚から1stを聴かされた時は何じゃこりゃと思ったが、こんなにカッコイイバンドになっていたのね。家でくつろいでいる時に聴きたいとは思わないけど、ライブはまた観たい。
AS I LAY DYING
すみません、ナメてました。単なるメタルコアバンドかと思っていたら、こんなにカッコイイメタルバンドだったとは。これぞメタルって感じのライブだった。演奏力やステージングも文句なし。同系統のSTILL REMAINSやTRIVIUMなんかより遙かに上。個人的にはこの日のMVP。
NOCTURNAL LIGHTS
AS I LAY DYINGが時間オーバーしたのですぐに開始。ストレートな北欧メタルで悪くはないんだけど、AS I LAY DYINGの後では軽く聞こえる。特にギターの音が細い。休憩タイム。
MACHINE HEAD
ライブを観たのは初めてだけど、めちゃカッコよかった。この日一番の盛り上がり。音がバカでかくて個々の楽器の音の判別が難しかったけど、とにかく音圧で押しまくる。特にパワー全開のドラム凄かった。PANTERAのダイムバッグ・ダレルのことを歌った"Aesthetics Of Hate"を演奏し終わった時に天を指さし拳で胸を叩いていたロバード・フリンの姿は神々しかった。メンバーもオーディエンスの反応にかなり満足していた模様。
TRIVIUM
2年前にARCH ENEMYの前座で観たときよりも遙かにステージングがこなれているし、演奏も上手くなっていた。ただ、このバンドは何度観ても熱くなれない。何故だろう?サークルピットを作って暴れる若者たちはかなり盛り上がっていたけど。
BLIND GUARDIAN
さすが超ベテランだけあって、若手のパワーメタルバンドよりも安定したパフォーマンスだった。でも、AS I LAY DYINGやMACHINE HEADを観た後だと、どうしてもダサく感じてしまう。ステージ前の観客も減っていた。
HEAVEN AND HELL
大トリ。"E5150"から"The Mob Rules"、"Children Of The Sea"という順番でスタート。その後、「THE MOB RULES」と「DEHUMANIZER」からの曲が続いたがどうもイマイチ。「THE MOB RULES」はたいしたアルバムじゃないし、「DEHUMANIZER」は駄作ということを再確認。衰え知らずだったディオの声もさすがに昔ほどの声量や艶がない。バックの音に埋もれてしまって、昔のように音の壁を突き抜けることができない。悲しい。
ただ、初めて生で聴くギザー・バトラーのベースのヘヴィさには全身が痺れた。サバスをサバスたらしめていたのは彼のベースであることがよく分かった。中盤は少し盛り下がっていたが、ラストの「HEAVEN AND HELL」からの3連発で大爆発。"Die Young"で軽く火を付けてから、
満を持して"Heaven And Hell"が炸裂。やっぱ名曲だわ。カッコイイ。DIOがやっているのを観たことはあるけど、トニー・アイオミとギザー・バトラーがいるのといないのでは全然違う。中間の間奏パートが長すぎてダレたのが玉にキズだったけど、総合的には大満足。アンコールは"Neon Knights"で大歓声のうちに終了。
去年行けなかった私は今年が初参戦だったけど、ハイレベルなバンドが揃っていて最近のバンドは全然知らない私でも楽しめた。客の入りもそこそこだったので、このままなら来年の開催も期待できるでしょう。後は運営面の改善を期待して終わりの言葉に代えさせていただきます。
2007年08月12日
「TRACES OF SADNESS」 / VANILLA NINJA
![]() | Traces Of Sadness (エストニア凱旋コンサート) バニラ・ニンジャ ポニーキャニオン 2005-08-31 by G-Tools |
旅に出る前に買ったけど見るヒマがなくて放置していたVANILLA NINJAのライブDVD。故郷エストニアでのライブらしいです。彼女たちのライブ映像は初めて見ましたが、なんつーか、典型的なガールズ・ロックバンドですね。一応バンドという形態を取っていて(ドラマーは最初から不在だが)、メンバーにギター2人とキーボード1人がいるのに、ステージ後方にはサポートギタリストとサポートキーボードが2人ずついて、ギターソロはほとんど全てそのサポートギタリストが弾いているんですもん。彼女たちは簡単なコードをちょこちょこと弾くだけ。もうちょっと自分たちで弾こうよと言いたくなりますね。まぁ後から加入したベースの子を除けば、みんな元々はミュージシャンじゃないらしいので仕方ないかもしれませんが。
でも、みんな可愛いから許す。やっぱ可愛い女の子4人がフロントに並ぶと華がありますよ。楽器はイマイチでも歌だけはしっかりしてますしね。キーボードの女の子以外はみんなリードボーカルを取る曲があるし、4人でハモるコーラスは美しいです。まぁスタジオでかなり修正しているんでしょうけどね。そして、何よりも曲が良い。日本人好みのマイナー調だし、とにかくキャッチーなのでライブ映えするんですよね。
ちなみに、日本の音楽ニュースで彼女たちの母国エストニアではVANILLA NINJAという名前のアイスがあるというのを読みましたが、去年エストニアに行った時にスーパーで実物を見ました。真冬だったので買わなかったですけど。
2007年08月06日
「BROTHER'S KEEPER」 / FAIR WARNING
![]() | ブラザーズ・キーパー(初回限定盤)(DVD付) フェア・ウォーニング マーキー・インコーポレイティド 2006-07-26 by G-Tools |
再結成したFAIR WARNINGのアルバム。去年の7月に出ていたみたいですが、私はずっと旅をしていたので、つい最近買って聴きました。再結成してどんな音になっているか興味ありましたが、良くも悪くもFAIR WARNINGらしいメロディアス・ハードロックですね。特に"Tell Me Lies"や"In The Dark"といった曲は昔からのファンが期待するFAIR WARNING節が全開の佳曲だと思います。個人的にはちょっと異色な"Generation Jedi"がお気に入りですが。作風としては解散前の「FOUR」に一番近い気でしょうかね。「RAINMAKER」も少し入ってるかな。それに解散後に各人がそれぞれの活動で得た経験をプラスって感じ(特にヘルゲのDREAMTIDE的なとこが多い)。
ただ、前にも聴いたことのあるようなアレンジや歌メロが時々出てきて、全体的にセルフパロディというか、過去の遺産を劣化再生産しているという印象しか残りません。無難な曲ばかりですけど、どの曲も"Angels Of Heaven"や"The Heat Of Emotion"と比べると見劣りしてしまうのは事実なんで。個人的にはFAIR WARNING型のメロディアス・ハードロックは「GO!」で一つの到達点に達したと思っているので、どうしてもそうなってしまうんでしょうけど。
映画:『Rock School』
![]() | Rock School (Ws Sub Dol) 2005-09-13 by G-Tools |
Paul Greenという人物が主催する子供向けロック教室「THE PAUL GREEN SCHOOL OF ROCK MUSIC」のドキュメンタリー映画(公式サイト)。ジーン・シモンズの出ている同名のリアリティTVとは関係ありません。日本未公開&未DVD化。以前このエントリで取り上げたときに買ってみようかなと書きましたが、あの後すぐ購入したのはいいものの、すぐに旅に出てしまったのでずっと未見でした。
このSchool of Rock Musicという学校はジャック・ブラック主演の『スクール・オブ・ロック』の元ネタになった(?)らしく、9〜17歳の子供に音楽(ロック)を教える音楽教室で、映画が製作された2005年の時点で全米で120人の生徒がいるとか。生徒たちのレベルは様々で、バカテクギター少年からほとんど初心者まで多種多様。
このPaul Greenというオヤジがもう典型的なロックバカ。なんせ、Paul Greenは2歳ぐらいの自分の息子に向かって「Jethro Tullって言ってごらん」なんて言ってるヤツ。こいつのせいで入学前はシェリル・クロウが好きだった女の子がステージでフランク・ザッパを熱唱したり、可愛らしい小学校低学年の兄妹がBLACK SABBATHの"Paranoid"をデュエットしたりと人生を狂わされてます。
主にZappanaleというドイツで行われるザッパファンの集いでの演奏に向けて練習していく過程を取材しているんですけど、Paul Greenの指導は熱い。カメラの前だから演技していたのかもしれないけど、狂ったようにわめきちらしてfour letter wordsを連発しながら生徒たちのやる気を引き出していくやり方はちょっと日本では考えられないかも。彼なりに生徒たちのことを色々と考えてやっているみたいだけど、かれの強権的な指導姿勢に反発して去っていく生徒もいる。そーいうとこもちゃんと撮されているところは面白いが、ドキュメンタリーとしてはテーマがよく見えなくてイマイチ。ラストのZappanaleで元ザッパ・バンドのナポレオン・マーフィー・ブロックをゲストに迎えて演奏するシーンは結構良かったけど。
2007年08月02日
最近読んだマンガ
![]() | 縄文物語―わのきなとあぐね 高室 弓生 青林工芸舎 2007-03 by G-Tools |
札幌にいた時に「リーブルなにわ」という本屋で平積みにされていたので買ってみた。「リーブルなにわ」で著者によるサイン会があった時の残り物らしく、表紙裏に著者のサインが入っている。新作かなと思ったが、帯によると17年ぶりに復刊された作品らしい。内容はタイトルの通り縄文時代の2人の少女の日常を描いた異色の縄文マンガ。著者は考古学を専攻したり遺跡の発掘現場でバイトをしていたことがあるらしく、とにかく知識が豊富。しかし、教育マンガ的な堅さは全くなく、はつらつとした少女の目を通して縄文の生活をいきいきと描いています。自然と神と人間が一体となって暮らす世界の美しさがよく描かれていると思う。
![]() | 幻獣の国物語 (1) (ソノラマコミック文庫) TEAM猫十字社 朝日ソノラマ 2001-10 by G-Tools |
単行本全16巻(第一部のみ)。「小さなお茶会」などのほのぼの路線で有名な著者が、竜などの幻獣や科学が混在する世界を壮大なスケールで描いた異世界ファンタジー。中盤までは面白かったので一気読みをした。が、主人公の恋愛がメインになるあたりから急にネームが増えて、少女マンガ特有の内面描写ばかりになって急にテンションが下がる。正直最後の2巻は読むのが辛かった。
また、世界設定は凄いけど、どう考えても風呂敷広げすぎ。めっちゃ中途半端なとこで第一部は終わってるし、無謀にもラストはまた別の世界に旅立って行くし・・・。伏線が全く消化されないまま放置。すでにその伏線が破綻をきたし始めている箇所もあるし。どうやら第二部は掲載誌が見つからずしばらく放置されていたみたいだが、最近小説として再開されている模様。でも、面白くないだろうなぁ・・・。
2007年07月31日
「秒速5センチメートル」
![]() | 秒速5センチメートル 通常版 水橋研二 近藤好美 尾上綾華 コミックス・ウェーブ・フィルム 2007-07-19 by G-Tools |
「ほしのこえ」の新開誠の3作目。「ほしのこえ」は正直あまりピンとこなかった。ああいういわゆる「セカイ系」の作品には全く共感できないんだけど、この「秒速5センチメートル」は良かった。見終わった時に思わず「いいなぁ」とつぶやいたくらい。この作品も新開誠特有の周りの登場人物を極力排除して描く手法なんだけど、今回はSFじゃなくて日常生活が舞台なので違和感なく見れる。
そして、とにかく切なくて甘酸っぱい。しかし、少女マンガのようなありきたりで安易なハッピーエンドではなく、「女は男以上にリアリスト」というのをちゃんと描いている。センチメンタリズムが過剰という批判もあるみたいだけど、男って女とは比べられないほどセンチメンタルな生き物だと思う。少なくとも私はそう。だから、一部でナルシストと評されている主人公がラストでつい振り向いてしまうのにも共感できた。"現実的"という意味ではリアルなストーリーじゃないけど、こーいうノスタルジックな話は好き。
山崎まさよしの曲が流れるラスト5分間はまるでPVみたい。映像のための曲というよりは、曲のための映像といった感じで、賛否が別れるポイントだろうけど、感動できるのは確か。個人的には気に入った。
新開誠が得意とする背景美術の美しさは言うに及ばず。技術的なことはよく分からないけど、たぶんデジカメ画像を加工して使ってるだと思いますが、イノセンスやハリウッドのアニメ映画のCGで描き出したリアルさとは全く種類の違うリアルさがある。質感と柔らかみのあるリアルとでも言うべきか。桜が舞うシーンや雪が降るシーンの美しさは筆舌に尽くしがたい。
2007年07月23日
「平凡ポンチ 4」 / ジョージ朝倉
![]() | 平凡ポンチ 4 (4) ジョージ朝倉 小学館 2006-06-30 by G-Tools |
奇才ジョージ朝倉が青年誌(IKKI)で連載していた作品の最終巻。前にも書いたけどジョージ朝倉がついに化けました。間違いなく傑作。初めてデビュー作の「カラオケバカ一代」を読んだ時はなんじゃこりゃと思ったけど、そこで投げ出さずにずっとフォローしてきて良かったと心底思っています。
「巨乳アイドルを殺した貧乳女子高生と冴えない自主映画監督の逃避行」で始まるというめちゃくちゃなシチュエーション。その後も怒濤のように続く理不尽で意味不明な展開。ここまでメチャクチャなストーリー展開は普通のマンガではあり得ない。それでも何故か納得してしまうのが不思議。4巻のクライマックスなんて、実は死んでなかった巨乳アイドルと貧乳女子高生が殴り合うというシーンですよ。わけわかんないでしょ。
そして全編を支配するのは圧倒的な切なさ。メチャクチャなんだけど純愛。この辺は少女マンガ的な手法で上手く描かれていますね。最終巻を読んでいて何となく安達哲っぽいなぁと思いました。女版安達哲ってとこでしょうか。欲を言えばラストだけはもう少しシリアスにまとめて欲しかったけどこの作品の性質上はあれで仕方ないかな。
ちなみに、ライバル監督として登場する新開は「ほしのこえ」の新海誠が元ネタ。さらに各話のサブタイトルは映画やアニメからの引用なんだけど、第一話が「めぐりあい宇宙」でラストの一話前が「愛・おぼえていますか」には笑った。他のサブタイトルも主にB級映画からの引用だし、こーいうとこにも作者のセンスが表れていると思う。
[関連エントリ]
◇マンガ:「平凡ポンチ 1」 / ジョージ朝倉
2007年07月18日
驚異のグルメ本
![]() | あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します 菅野 彰 立花 実枝子 新書館 2006-12 by G-Tools |
本屋で背表紙のタイトルを見て手にとってみて、表紙の4コママンガを読んだ瞬間に購入を決意。読んでみて私の判断は間違いではなかったと確信。恐らく史上初の逆グルメ本。見るからに「死んでる店」へ敢えて潜入し、そこで出される「危険」な料理を完食するというクレイジーな企画をエッセイと4コママンガにしたもの。清潔大国日本にホントにこんな店があるのかと驚愕するような店が次々と登場し、そこで繰り広げられる阿鼻叫喚の世界。体を張って頑張る著者2人による絶妙のツッコミが笑えます。でも、たまに外観は死んでいても中身はしっかり「生きてる店」があって、それで少し心が癒されます。保健所の方にぜひ読んで欲しい一冊。










