2005年11月29日

映画:『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』

B0009WFME8『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』









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 今更ですがDVDを買って見ました。FF7が出た頃はオーストラリアに住んでいたので、英語のPC版をやったのですが、ストーリーを全く覚えていません。Wikiでストーリーを復習してみましたが、それでも半分ぐらいしか思い出せませんでした。そんな私ですので、登場人物やストーリーにもあまり思い入れはありませんが、まぁそこそこ楽しんで見れました。



 全編CGのFF映画と言うとあの迷作『The Spirits Within』の悪夢が思い出されますが、CG技術はあの頃より進化していますし、ハリウッドではなくて日本で作られたせいもあって、映像にはそこまで違和感は感じません。物体や人物に質量を感じないのはCGの宿命なので仕方ないですし、戦闘シーンの動きは動線が直線的であまりリアルではありませんが、それ以外は非常にリアルでスクウェアの誇るCG技術を堪能できます。ただ、高速道路のバイクチェイスなどは迫力満点なのですが、映画と違ってカメラを自由に切り替えられる分、頻繁にアングルが変わって暗い部屋で見ていると疲れます。カメラワークに関しては従来の映画的な手法を採り入れた方が良かったと思いますね。



 ストーリー的にはどうってことない話ですし、ライフストリームという設定を除けば、ある意味非常にハリウッド的です。舞台をLAにしてケビン・コスナーあたりを主人公をにすれば、「過去のギャングとの抗争で同僚を救えなかったことを悔やんでいる元警官が、滅んだギャングを復活させようとするヤツらとの抗争の中で自分自身を取り戻していく」というプロットでそのままハリウッド映画にできそうな設定です。その辺は賛否両論別れるところですが、アメリカンロック風の曲をバックにクラウドがバイクに乗って大自然を走り抜けるシーンが続くスタッフロールを見れば、制作者の意図がどの辺にあったかは推測が付きます。まぁ下手にゲーム版の世界観を踏襲した複雑なストーリーにするよりは、こっちの方が分かりやすくて良かったんじゃないでしょうか。
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2005年11月22日

「Byzantine」 / ジャド・ニューコム

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Jud Newcomb
Freedom 2005-10-18

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 今年の7月に来日したトロイ・キャンベルと一緒にLOOSE DIAMONDSというバンドをやっていたオースティン在住のSSWの2ndアルバム。まず1曲目の“Plain & Simple”を聴いた瞬間に「これはヤバイ!」と思いました。私の大好きなカスレ気味のハスキーボイス、しかもブライアン・アダムス風でカスレまくりなんですよ。もうこれだけで好感度300%アップです。カスレ声だけで私を萌えさせてくれるのはこの曲だけですし、他の曲の中にはカスレ度はやや低めで芯のある力強い声で歌っている曲もありますが、それでも魅力的な声をしていると思います。ボーカリストとしての力量はまぁ平均点レベルってとこですが、味のある個性的な歌だと思いますし、音楽性にもマッチしているのではないでしょうか。



 下記のウォルター・トラガートのアルバム以上に収録曲のスタイルは多種多様で、“You And Your Lady”のようなウエストコーストの風を感じさせるオシャレな曲もあれば、“Something Real”のようにカントリーテイストの濃い曲もあり、泥臭い面とポップでオシャレな面との両方持っているのが面白いですね。ただ、私のようなライトなリスナーにはコテコテな曲はちょっと濃すぎて、“Plain And Simple”や1st収録の“You Were There For Me”といった曲ほどの興奮は得られませんでした。曲で言うと、前述の“Plain & Simple”が私的キラーチューンで、その他にはカスレ気味の声が映えるバラードの“I Think Of You”や“Is That Anyway”、“Gwendolyne”や“Repeated Mystery”あたりがお気に入りです。



 LOOSE DIAMONDS解散後はプロデューサーとして活躍しているだけあって楽曲のアレンジも凝っていて、女性バックボーカルやストリングスの使い方も絶妙です。“You And Your Lady”の女性コーラスとか“Damaged Goods”のサックスソロとか、“I Think Of You”のピアノとか私のツボを刺激してくれるポイントが多数あって何度も昇天しかけました。



 また、彼は地元オースティンではギタリストとして高く評価されているらしいですが、確かに職人芸的なギターにはセンスの良さを感じます。技巧的な派手さはありませんが、“Someone To Share It With”のソロに代表されるように、印象的なフレーズを一音一音大切にして丁寧に弾く人だなと思いました。つか、エレキのソロも良いですが、私が惹かれたのはアコギによるバッキングで、“Repeated Mystery”や“Gwendolyne”などでの繊細なプレイはぜひ生で聴いてみたいと思わせる魅力があります。



 注:下のウォルターのレビューに比べると文章が短くて中身も薄いですが、それは単に体調の関係です。どうも風邪を引いたみたいで、夜になって頭がガンガンしてきました(ウォルターの文章は昼間仕事中に書きました)。明日はこの二人を見るために広島まで行くのですが、こんな体調で大丈夫かな・・・。ちょっと心配です。



[ 関連エントリ ]

*DWHQの次回招聘アーティストが決定!

*トロイ・キャンベル at 広島 Kapone
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「Lousy With Desire」 / ウォルター・トラガート

「Lousy With Desire」 / Walter Tragert

 いきなりですが、今年の私的ベストアルバムが決まっちゃいました。このウォルター・トラガートの2ndアルバムです。彼はオースティンで活動するSSWで、DWHQの招きで現在スクラッッピー・ジャド・ニューコムと来日中です。最近まで彼の名前すら知らなかった私は、「ライブの予習のためにとりあえず買っておくか」という半ば義務的な気持ちでGoateeの通販で購入したのですが、これがホントに素晴らしい出来で、ここ1週間ほどは取り憑かれたようにこのアルバムを何度も繰り返して聴いています。



 Goateeの松本さんのペンによるライナーでも書かれていますが、これがホントにオースティンのSSWのアルバムかと思うほどスタイリッシュで、カントリー的な泥臭さやアメリカ的な乾きとは無縁のどこか艶と憂いのある音楽です。ラジオでガンガンかかっていてもおかしくないくらい良い意味でのメジャー感があって、とても次のアルバムのスポンサー探しに苦労している人のアルバムとは思えません。



 音楽的には、ソウルミュージックやブルーアイドソウル、英国パブロックからの影響を受けていると紹介しているところが多いですけど、モロにソウル風なのは1曲目の“Singing On The Radio”だけですし、ブルーアイドソウル的なのはボーカルや曲の味付けだけで、楽曲に限って言えば基本は実にストレートでアメリカンなロックだと思いますね(1stはもう少し影響が色濃く出ていますが)。音楽性は少し違いますが、私の大好きなリッチー・サンボラの2ndと同じ“臭い”を感じます。まぁ偉そうに語れるほど私はパブロックにもブルーアイドソウルにも詳しくないのですが、ルーツロックやアメリカーナというジャンルを超えた普遍的な魅力を持つ音楽なので、一部の愛好家だけのものにしておくにはホントに勿体ない逸材であることだけは確かです(*)。



 とにかく、ソウルとかパブロックとかはこの際どうでも良くて、とにかく曲が素晴らしいんです。収録曲のスタイルは非常に多彩で、前述のソウル風の“Singing On The Radio”に軽快なロックンロールの“Harder Tonight”や“What Do You Want”、美しいバラードの“What Else Can I Do”、ピアノだけをバックにムーディーに歌い上げる“Under The Rainbow”、弦楽四重奏をフィーチャーした異色の“Tosca Girls”、思わず一緒に歌っちゃうくらいキャッチーなサビを持つ“Always On Fire”、と音楽的な引き出しの多さを見せつけながらも、不思議と統一感がありますし、どの曲もフックの効いた親しみやすいメロディを備えています。また、どんなスタイルの曲でもシンプルかつコンパクトにまとめられているのも良いです。最近は歳のせいか新しいアルバムを聴いてもなかなか曲を覚えることができないのですが、このアルバムは1回聴いただけでほとんどの曲が頭に入りました。



 ウォルターの声はクセのないストレートなロック向きの声で、声質的にはブルース・スプリングスティーンを少し上品にしたって感じでしょうか。歌唱力もかなりのもので、張りのある中音〜高音部が素晴らしいです。この声でソウルフルに歌い上げるボーカルは貫禄十分で、何度聴いても惚れ惚れします。実は上で私がリッチー・サンボラの名前を出したのは、声を張り上げて力強く歌い上げる時の雰囲気が少し似ているからというのもあるんです。この歌声を生で聴けるのかと思うとライブが待ち遠しいです。プロデュースを務めギターも弾いているスクラッピーの貢献度も大きくて、私のお気に入りである“Hands Of The Devil”のギターは最高です。MySpaceでは3曲ほど試聴できるようになっていますし、日本ツアーはまだ半分以上の日程が残っていますので(ツアーの日程)、ぜひお近くにお住まいの方はライブに足を運んでみて下さいな。



 ちなみに、イタリアのインディレーベルから発売された1stアルバム「Heavy Just The Same」は音質や洗練度という点ではやや劣りますし、今作に比べるとブルーアイドソウルなどからの影響が少し濃いですが、基本的には同じ路線なのでオススメです。この2ndと同様にGoateeで購入できます。



(*)この文章はどこも見ないで思いつくままに書いたのですが、後になってDWHQの紹介文に「決して一部のマニア受けで終わるようなものではなく幅広い層にアピールできるその才能」とほぼ同じ内容の文面があるのを発見。みんな思うことは一緒なんだなぁと思いました。
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2005年11月20日

「Live in the USA」 / KARNATAKA

B0000DG04A「Live in the USA」
KARNATAKA








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 すでに解散したイギリスのシンフォニック・ロック・バンドのライブDVD。Amazon.comで購入した北米盤ですが、リージョンフリーでした。いきなり私のお気に入りである“Time Stands Still”で幕を開けるという構成なのですが、初めて聴いた時は音が荒いし薄いなぁという印象を受けました。作り込まれた厚い音が聴けるアルバムが印象に残っているのでどうしても違いが気になりますが、ライブではキーボード1人で全部やらないといけないのでそりゃ音も薄くなりますよね。初めは気になりますが、慣れてくると気にならなくなってきますのでまぁ特に問題はないです。



 KARNATAKAのライブ映像を見るのは初めてなのですが、やっぱりフロントに美女が2人も並んでいるのは華があって良いですね。ヒッピー風(?)の衣装を着て気品ある雰囲気を漂わせながら、曲に合わせて踊ったりマラカスを振ったりする2人の姿は見ているだけで心が和みます。ボーカルのレイチェル嬢の美しい歌声も当然ながら、メンバー自身も語っているように、3rdアルバム(2ndだったかも)から加入したアン・マリー嬢の存在感も大きいです。彼女のフルートとバックコーラスが映える“After The Rain”や“Strange Behaviour”の美しさといったらもう言葉では言い表せないくらいですね。



 あと、アルバムレビューでも書きましたが、ギターのポール・デイヴィスのプレイはホント素晴らしいです。かなりテクニックがありそうな感じですが、決して小手先の技巧に走ることなく、選び抜かれた音を綺麗なクリーントーンで丁寧に奏でる姿には惚れ惚れします。バンド解散後は何をやっているんでしょうかねぇ。ちょっと気になります。他のメンバーも控えめながら熟練した演奏を聴かせてくれます。



[ 追記 ]

 これを書いた後に久しぶりにオフィシャルサイトに行ってみたら、何と活動再開がアナウンスされていました。ただ、バンドの創始者であるベースのイアン・ジョーンズを除く全てのメンバーが入れ替わっているみたいです。ギターだけじゃなくて、フロントの2人までもいないってのが残念ですが、イアン・ジョーンズは作曲面でも大きな役割を果たしてたので、それなりに作品を生み出してくれるんじゃないかなと思います。ただ、レイチェル嬢とアン・マリー嬢のいないKARNATAKAなんて・・・とも思いますが・・・。ちなみに、ドラマーは元IT BITESの人とか。



[ 関連エントリ ]

*今週の1枚:「DELICATE FLAME OF DESIRE」
posted by SB at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

マンガ:「インドな日々 (3)」 / 流水 りんこ

4257905328「インドな日々 (3)」
流水 りんこ








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 インド好きが高じてインド人と結婚した著者が毎年のようにインドを訪れていた頃のエピソードを描いたエッセイマンガ。インド人と結婚してそれをネタにしたマンガを書いているマンガ家がいるというのは以前から知っていたのですが、たまたま近所の本屋で平積みされているのを見て買ってみました。お世辞にも売れ筋なマンガとは言えないのに、ポップ付きで単行本9冊が全て平積みされていたってことは、たぶん店員に好きな人がいるんでしょうね。



 そんなに期待しないで読んだんですけど、いや〜面白いですわ、これ。電車の中で読んでいたのですが、堪えきれずに何度も笑ってしまいました。ウジムシとか南京虫とか巨大なめくじとかウ○コとか汚いものがいっぱい出てくるのですが(食事中の方がいたらすみません)、そーいったものも含めてインドって面白い国なんだなと思わせてくれます。決してインドやインド人をバカにすることなく、親しみを込めた目で見つめながらも、ここぞというところでは見事なツッコミを入れる著者のセンスが抜群ですね。愛嬌のある絵もなかなか上手いですし、現地で会ったインド人や他の旅行者を巡るエピソードからはインドを旅する楽しさが伝わってきます。Amazonのカスタマレビューにも書かれていますが、インドに行かなくても行ったような気になれるのが不思議です。実は来年の春頃に初めてインドに行く予定なのですが、今からホントに楽しみになりました。



 そんなわけで、まず1巻を買って気に入ったので、一気に現時点の最新刊である3巻まで揃えました。そして、インド人の夫との日本での生活をネタにした「インド夫婦茶碗」も3巻まで購入。こっちは子育てネタがメインなので独身男の私にはそこまで面白いとは思わないのですが、それでも結構笑えるシーンもあって、今日も電車の中で読んで笑いをこらえるのに苦労しました。
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「Carwreck Conversations」 / Ralston Bowles

「Carwreck Conversations」 / Ralston Bowles

 70年代からミシガンの音楽シーンで活躍するSSWが昨年リリースしたデビュー作。ジャンル分けをするならルーツロックというジャンルになるのでしょうが、長らく地元に根付いた活動をしてきた人だけあって、最近流行のオースティン系のSSWとは一味違った独特の雰囲気があります。



 彼の音楽のベースとなっているのはカントリーやフォーク、ポップ、土着的アメリカンロックでしょうけど、それらの影響を上手く消化して自分のスタイルを築き上げています。そんな彼の音楽性を一言で説明するなら、都会的に洗練されたモダンでメロウなロックという感じでしょうか。"One More Holiday”や“Draper”といった曲ではアコギのバッキングが良い味を出していますし、“Being Young”や“Everybody But You”など随所で効果的に使用されているエレキギターはロックテイスト満載で良いアクセントになっています。また、マンドリンとハーモニカが何とも言えない郷愁を醸し出す“Grace”も私のお気に入りです。



 ストレートでクセのないRalstonの声は非常にマイルドで音楽性によくマッチしています。歌唱力も申し分なく、“James Dean”や“Grace”のサビのボーカルはゾクゾクするほどカッコ良いです。歌詞は比較的パーソナルでスピリチュアルな内容ですが、身近で普遍的なことを歌っていますし、“Draper”に代表されように、過去や現在の自分と向き合うことで外の世界との整合性を探るというかそんな印象を受けました。一見すると軽そうに見える“James Dean”の歌詞も、注意して読むとなかなか奥が深いことが分かります。



 今までに何度か彼とはメールでやりとりをしたことがあるのですが、メールの文面から受けた印象をそのまま音にしたような音楽で、彼の真摯な人柄がよく表れていると思いました。間違いなく私が一生お付き合いするアルバムの一枚になることでしょう。彼が私にメールを送ってこなければ恐らく彼の音楽に出会うことはなかったわけですし、ホントにインターネットで素晴らしいと思いますね。オフィシャルサイトでこのアルバムに入っている“Everybody But You”という曲が聴けるのでお暇な方はぜひ聴いてみて下さいな。



[ 関連エントリ ]

*Ralston Bowlesって知ってます?
posted by SB at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月14日

映画:『Zガンダム II 恋人たち』

 「最近は全然映画館に行ってないけど、そーいえば前回映画館に行ったのもZガンダムだったよな。“自称”映画好きがこれじゃまずいよなぁ」とか思いながら行ってきました。前作ほどは古い絵と新しい絵の違和感はなかったですし、新しく描き直された絵の割合が前作よりも多かった気がします。ただ、CGで描かれたカットが頻繁に使われていたアーガマなどの戦艦はリアルすぎてちょっと違和感がありました。



 ストーリーは相変わらず90分の中に目一杯詰め込んでいるのでテンポが早くて付いていくのが大変です。テレビ版を知らない人は人間関係や舞台設定を理解するだけでもかなり苦労するんじゃないでしょうか。「恋人たち」というサブタイトルはカミーユとフォウ&サラ+ファ、シャアとレコア、アムロとベルトーチカといった組み合わせをメインに据えているからなんでしょうけど、ストーリーの軸とするテーマとしてはちょっと弱い気もしました。新訳と銘打っている割には、単なるダイジェスト版に終わっている気がします。次作で描かれる結末がテレビ版とは少し変わっているという話なので、まぁ富野的にはそこが新訳なんでしょうけど。



 テレビ版と変わっているといえば、声優が変わったフォウは確かに違和感はありましたけど、イメージが崩れるというほどでもなかったです。今回の交代劇には色々と裏があるみたいで、確かに納得しかねるところもあるのですが、声自体はこれはこれで悪くないかなと思いました。つか、この第2部でフォウが死ぬところまでいくと思っていたんですが、そこまでいかなかったですね。それでも、記憶がないことに苦しむフォウを見ていると、ちょっと目がウルウルしてきちゃいました。



 個人的にはフォウよりも、サラの声が変わっていたのがショックでした。声が大人っぽすぎてキャラの役柄に合っておらず、純真無垢な心からシロッコを慕っているハズのサラが完全な悪役になっていたような気がします。サラが悪事(?)を働くシーンが続いていたってせいもあるのでしょうが、サラってこんな悪いヤツだったっけなぁとか思いながら観てました。



 ラストで登場するハマーン様の高貴なお姿とガザCの大軍には感動。特にハマーン専用ガザCの美しさといったら筆舌に尽くしがたいです。あのラストシーンだけでチケット代の元は取った・・・とまではいきませんが、それまでの消化不良気味な内容を一気に払拭してくれるシーンでした。



[ 関連エントリ ]

*『Zガンダム』を観てきた
posted by SB at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

マンガ:「平凡ポンチ 1」 / ジョージ朝倉

4091884539「平凡ポンチ 3」
ジョージ朝倉








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 夏目房之介もblogで褒めていましたが、ジョージ朝倉という異才マンガ家の才能がフルにはっきされた非常に面白い作品です。ジョージ朝倉はこれで完全に化けましたね。彼女には数年前から注目していて作品は全て読んでいましたが、こんなに早く化けるとは思ってもいませんでした。映画化された「恋文日和」や「少年少女ロマンス」に代表されるように、これまでの作品は古典的な少女マンガの手法をベースにしながらもエキセントリックな登場人物が出てくるという一種独特な作品だったのですが、個性的すぎるキャラが乙女チックなストーリーの中で浮いていてイマイチ上手く噛み合ってないなぁというのが私の印象でした。



 ところが、この作品ではその破天荒なキャラとストーリーがほのかに漂う少女マンガ風味と上手く調和していて、「巨乳アイドルを殺害して逃亡中のインディ映画監督」と「巨乳に憧れる共犯の貧乳女子高生」の逃避行というエキセントリシティ全開かつ絶対にあり得ない設定なのに、何故かあまり違和感も感じずに読めるんですよね。力業でストーリーを展開させていくんですけど、この狂気と理性のバランスが絶妙なんだと思います。あり得ない設定なのに妙にリアルな登場人物に親近感を感じるというのもありますね。掲載誌が男性誌ということで、少女マンガの枠にとらわれることなく自由にやれたのが良かったのだと思います(デブでヲタクな男が主人公の少女マンガって絶対無理ですもんね)。



 あと、以前から少女マンガにしてはエロい絵だなと思っていたのですが、こういう作品だとそのエロい絵柄がさらに際立って見えて、私のような男性読者にはたまらないと思います。体の線とかエロチックですよねぇ。
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2005年11月12日

「WE ROCK」 / DIO

B000AU1MEIウィ・ロック
ディオ
ユニバーサル インターナショナル 2005-11-02

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 80年代にビデオで発売されその後長らく絶版となっていた全盛期のDIOの2本のライブを収めたDVD。実はこの頃のDIOのライブ映像を観るのは初めてなのですが、こんなにカッコ良かったんですね。こりゃメタルファン必見ですよ。ロニーのボーカルは今でも相変わらず凄いですけど、バンドの音はやっぱりこの頃が最高ですもん。特にヴィヴィアン・キャンベルのギターの素晴らしいこと。ギターヒーロー然としたルックスもさることながら、テクニカルで煌びやかなプレイの前にはクレイグ・ゴールディやトレイシー・Gの存在なんてカスみたいなものです。正直、DEF LEPPARDでのヴィヴィアンのプレイに感銘を受けたことはないのですが、このDVDでは胸を熱くさせられるシーンがいくつもあります。ホントにDIOは惜しい人物を失ったと思いますね。って、別に死んだわけではありませんが。



 ロニーの声も艶々で絶好調です。特に「THE LAST IN LINE」のツアー時のフィラデルフィアでのライブは素晴らしくて、DVD化されことが先日発表されたRAINBOWの77年のライブよりも、こっちの方が遙かに張りと伸びのある声が聞けると思います。あと、今より少し若く見えるだけでルックスにほとんど変化がないというのも驚異的ですが、タイトな衣装に身を包んでステージ上を精力的に動き回っており、その辺に若さを感じます。



 つか、ライナーを読んで初めて知ったんですけど、「HOLY DIVER」と「THE LAST IN LINE」ってアメリカで30位以内に入っていたんですね。フィラデルフィアでは結構大きめの会場にびっしりと観客が入っていて、パイロや火を使った演出やステージに巨大なヘビが登場したりと、最近のアメリカでのDIOのツアーの規模とは比べものにならない規模です。生で観たかったなぁと思いました。

 

[ 関連エントリ ]

*DIOとSPIRITUAL BEGGARSが来日!

*「MASTER OF THE MOON」 / DIO

*DIO & SPIRITUAL BEGGARS at ZEPP OSAKA
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2005年11月10日

「The Other Woman」 / RENAISSANCE

B00005Y4OK「The Other Woman」
RENAISSANCE






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 70年代から80年代初期に活躍したイギリスの叙情派プログレバンドのRENAISSANCEの中心人物であったマイケル・ダンフォードが95年にステファニー・アドリントンという女性シンガーを迎えてRENAISSANCE名義で発表したアルバム。私はアニー・ハズラム時代のRENAISSANCEに多大な思い入れがあるので、この作品は今まで避けてきたのですが、RENAISSANCEファンとしてはやっぱり聴いておかないといけないだろうってことで購入しました。



 ステファニー・アドリントンのボーカルは透明感溢れるアニーのエンジェル・ヴォイスと比べると天と地ほどの違いがありますし、声量がちょっと弱いような気がしますが、シンガーとしてはそれなりに力量はあると思います。“The Other Woman”ではアニーのような気品のある歌い方をしたかと思えば、“Lock In On Love”では感情豊かに歌い上げたりと表現力もなかなかのものです。



 曲は基本的には後期RENAISSANCEの雰囲気を踏襲していると言えますし(エレキギターのソロには違和感を感じますが)、“Deja Vu”のサビのボーカルラインなどはいかにもマイケル・ダンフォードの書きそうなメロディですが、やっぱりファンとしてはこれをアニーが歌っていたらなぁと思ってしまいます。“Don't Talk”のような中途半端なポップソングはつまらないのですが、それを除けば新曲のクオリティはまぁそこそこの出来ですし、名曲“Northern Lights”のリメイクも悪くはないです。ただこれをRENAISSANCEの作品として認めるかと訊かれるとやっぱり私の答えは否ですね。アニーだけじゃなくて、ジョン・タウトのリリカルなピアノもなければジョン・キャンプのゴリゴリのベースもないんじゃやっぱりRENAISSANCEじゃないですよ。



 ちなみに、マイケル・ダンフォードとステファニー・アドリントンの活動はこのアルバム1枚で終わります。RENAISSANCEは2000年にアニーを含めた全盛期のラインナップで復活を果たし「Tuscany」をリリースします。翌年には来日公演も実現したのですが、その後は全く音沙汰が無く現在に至ります。2,3年前にニューアルバムを準備中という噂も流れましたが、最近のアニー・ハズラムは油絵にハマっているみたいですし、活動再開はないんでしょうかねぇ・・・。
posted by SB at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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